広島遊漁船 BLUEBLUEのメインの釣りのキャスティングで使うトップウォータープラグのシングルフックは掛かってしまえばバラシが少ないです。シングルフックでバラシが少ない理由は、掛かり所にあります。シングルフックはポイントが少ないため、しっかりヒラマサの口の中に掛かりやすいという特性があります。活性の高い魚にターゲットを絞る場合、より確実にフッキングさせるために自分が後ろに数歩退けるスペースが十分である場合は、シングルフックが効果的です。シングルフックは、トレブルフックよりも針自体の軸が太いです。その太い針で、ヒラマサの口の中の固い部分に貫通させようとしたら、かなり大きな力が必要になります。例えばPE8号や10号のタックルを使うのであれば、貫通させることも容易です。しかし、外房でメインで使われるようなPE4号程度のタックルを使う場合を想定すると、竿先に力を吸収されないように糸と竿の角度を水平に近くする、リールを巻きながら自分も後退してアワセを入れる、これを同時にこなす必要が出てきます。ミヨシやトモの比較的スペースがとれるポジションで釣りをしている分には大丈夫ですが、胴の間だと厳しいでしょう。では、結局シングルフックはダメなのか。と言われるとシングルフックにもメリットがあります。魚に対するダメージが圧倒的に少ないという点です。小型のヒラマサや、産卵期のメスなどを釣ってしまった場合にシングルフックで釣り上げられた魚の方がダメージが少ないでリリースしやすいです。こういった点では、魚を持ち帰る気がないアングラーや、リリース前提で釣りを楽しんでいるアングラーはシングルフックの導入も視野に入れてもいいのかもしれません。