レーダーは音波ではなく波長が極めて短いマイクロ波を小刻みの電気信号(パルス波)を発射しています。つまり、マイクロ波を一方向へ発射すると電波は一直線上を進みますが、その進行線上に他船や島などの物標があれば電波はそれらによって反射され、反射波の一部は、元の位置まで返ってきます。その反射波が返ってくるまでの所要時間を測定し、距離に換算することで、それぞれの物標までの正確な距離を知ることができます。これがレーダーの原理で、この様子が映像としてディスプレイに表示されています。また、レーダーは夜間や濃霧発生時の使用だけでなく、日中でも目視で見落としがちな後方斜めから接近してくるボート・本船の影で確認しづらい船や障害物の早期発見に役立ちます。