まず、鯛ラバを投入して底まで沈めていきます。潮が速いと船が流されるので、船と鯛ラバの距離が広がりやすいです。距離が広がると、有効タナを長く引けます。ただし、ラインが水深以上に出ていくことになるので、鯛ラバの着底が分かりにくくなります。分かりにくい場合は、重い鯛ラバを使うようにします。150g以上を使うこともあります。着底すれば、すぐに巻き上げます。一定のタナまで巻き上げれば再度底まで沈めます。鯛ラバを巻き上げれば巻き上げるほど、次に底まで沈めた際の船と鯛ラバの距離が広がります。上の方まで巻き上げてから沈めた方が、着底までの時間が長くなるためです。その時間も船は流れています。このようにすれば、意図的に有効タナを長く引けるようになれます。フォールスピードを遅くしても同じです。等速巻きをするのは通常の鯛ラバと同じです。ただし、注意しなければならないことがあります。それは、鯛ラバの移動速度です。通常のタイラバであれば、リールを巻く速度が鯛ラバの移動速度です。しかし、ドテラ流しでは船が移動する速度も加わります。つまり、鯛ラバの移動速度=リールを巻く速度+船が移動する速度とういうことになります。このことを考慮した上で、リールを巻く速度を調整しなければなりません。船と鯛ラバの距離が広がっているほど、アタリが分かりにくいです。糸フケが発生しているためです。根掛かりしたのではという重みを感じることがありますが、この時点でマダイが掛かっていることが多いです。そのため、違和感があってもとにかく巻き続けます。ラインがまっすぐになると、マダイが掛かっていれば反転します。その際向こう合わせの状態になるので、このタイミングでしっかり合わせます。あとは、無理せずにゆっくり巻き上げるとよいです。